#ハーブの効能:ラベンダー油

鮮やかな紫色と心地の良い香りが特徴のラベンダーは人気の高いハーブの1つです。私たちは商品によって産地を厳選し、各地で採れたラベンダーから手作業でオイルを作っています。 【主な効能】 ■リラックス・安眠効果 ラベンダーの香りには自律神経の働きを整える効果があると言われ、医療機関や介護施設などでも使われています。特に、緊張をほぐしたい時やぐっすり眠りたい時などに香ることで、心を鎮めゆっくりとした気持ちに整えてくれます。また、最近では頭痛や生理痛にも効果があることが分かっています。 ■疲労回復・美肌効果 香りとしての印象が強いラベンダーですが、肌にも嬉しい効果があります。その1つが筋肉のこりを緩めてくれる作用。バスオイルなどで使うことで全身の疲労回復が期待できます。その他に、抗菌・抗炎症作用もあります。傷の治りを早くしてくれるため、これからの季節は汗疹や日焼け、虫刺されなどにも効果的です。   TE.ONで使うラベンダーは商品ごとに産地が異なります。フレグランスとして香り重視で使うラベンダーは富良野産を、バスオイルなど皮膚に使うものは香りと成分のバランスを重視して南フランス産を使用しています。どちらももちろんオーガニック。満開の花を工房の蒸留器で蒸し、オイルを抽出します。 あつあつの蒸気とともに立ち上がるその香りは、清涼感がありながらも青く渋みがかった土っぽさも感じられ、ラベンダーが畑に力強く根付き茂っている様が浮かんできます。 遠い富良野のラベンダー畑に思いを馳せながら、契約農家さんが送ってくださる満開の花を楽しみに、今日も霧島ではハーブのお世話が続きます。 ラベンダー油を使った商品のご紹介 ・Bath Oil【Chigusanezu】【Byakuroku】 ・Utility Oil【Hasu】【Ginger】 ・Home Fragrance【Kanaria】 ・SAKURAJIMA LAVA DIFFUSER【Hakuji】

#ハーブの効能:ツバキ種子油

ツバキ種子油は古くは奈良時代から皮膚や頭髪、薬用、食など幅広く使われており、日本人に大変馴染みのある万能オイルです。主な成分はオレイン酸。皮脂にも多く含まれる成分で、酸化しにくい特徴があります。TE.ONのツバキ種子油は畑に隣接した工房で全て手作りで搾油しています。 【主な効能】 ■高い保湿力 ツバキ油と聞くとヘアケアをイメージされる方が多いと思いますが、実は本領発揮してくれるのはスキンケア。肌の水分を逃さないので、乾燥してゴワついた肌もしっとり柔らか肌に。加齢とともに減ってしまう皮脂ですが、先述のオレイン酸の働きのおかげで、肌の潤いを保ちながら健やかな肌へと導いてくれます。 ■紫外線防止 あまり知られていませんが、実は紫外線による炎症から守ってくれる働きがあります。特にシミの原因となるUV-Bに効果があるので、日焼け止め前などに塗布すると良いでしょう。また、この季節に見逃しがちなのが髪の毛の紫外線ダメージ。お風呂上がりやスタイリングにツバキ種子油を使うことで、紫外線予防と紫外線ケアの両方が叶うため、パサつきや頭皮ケアには是非取り入れたいオイルの1つです。 TE.ONで使用しているツバキ種子油は霧島で採れた椿を使った純国産。 種子を洗い、数日間天日干しをし、工房でゆっくりと丁寧に搾油をします。搾油したオイルには種子のカスが混じっているため、フィルターで4回濾過し、不純物を取り除きます。 一般的にツバキ油は加熱して圧搾する方法が主流ですが、黄金色で香りも強く、他のオイルとブレンドするには少し主張が強すぎます。成分はそのままにより使いやすくするために、私たちは非加熱のコールドプレスでオイルを圧搾。抽出されたオイルは無色でサラッとしており、椿独特のえぐみもありません。加熱して搾るオイルよりも採れる量は少なく、その分時間もかかりますが、高品質なツバキ種子油にするために手間を惜しまず丁寧に搾油しています。 ツバキ種子油は主にバスオイルに使われています。シャワー派という方は、お湯を入れた洗面器にオイルを入れ、頭からかぶってみてください。全身でその効果を実感できますよ。 ツバキ種子油を使った商品のご紹介 ・Bath Oil【各種】 ・Utility Oil【各種】

#桜島溶岩

今回はアロマディフューザーに使用している『桜島溶岩』についてご紹介します。 桜島の噴火で噴き出した地中のマグマが空気で冷やされ固まった溶岩。よく見かけるつるっとした石とは異なり、多孔性と呼ばれる小さな孔が無数にあるのが特徴です。 TE.ONのアロマディフューザーはこの桜島溶岩を使用したストーンディフューザー。 溶岩と聞くと無骨で隆々としたイメージがありますが、お部屋に馴染むようデザインも追及しました。桜島を思わせるその形状。1つ1つ職人の手で丁寧に造形され、コンパクトながらも目を惹く存在感があります。真鍮プレートに重ねることでインテリアのアクセントとなり、視覚・嗅覚を魅了してくれます。 オイルを溶岩に直接垂らして使用するため、香りを変えたり、香りの強さを調整することも可能です。溶岩の細かな孔にオイルが浸透することから吸油性にも優れ、一度オイルを垂らすと香りを緩やかに長時間楽しめます。寝室やワークスペースはもちろん、車内や旅先での気分転換にも。 オイルがじんわりと染み込むと、溶岩の色もゆっくりと濃い黒色に。 柔らかな香りを感じながら、溶岩に広がるオイルを見ていると、自然と心が無になり、まるで瞑想をしているかのような静かな時間に包まれます。 香りの楽しみ方は人それぞれですが、忙しい毎日だからこそ、香りで心も満たすことができたら、幸せの形も広がりそうですよね。

#霧島温泉水

古くから何度も噴火を繰り返してきた霧島山脈。その地層には沢山のミネラルが蓄積され、霧島の自然の中で湧き出る水は栄養豊富な天然水として多くの人々に親しまれています。   以前にもご紹介しましたが、精油(エッセンシャルオイル)は植物を水蒸気で蒸留することで抽出されます。そのため、製造工程で多くの水を必要とします。 TE.ONの工房では畑で採れたハーブから手作業で精油を作っていますが、そこで使用している水は霧島の温泉水を使っています。 水道水には微量の塩素やカルキが含まれ、それらが香りの邪魔をしてしまうためです。   ハーブを育てるためにも毎日使っている霧島の温泉水。実は沸騰させてもその成分に変わりはありません。この栄養たっぷりなお水を蒸留工程でも使用することで、植物の持つオイル成分を1滴1滴余すことなく抽出できるのです。   地球の熱で温められ湧き上がった天然水が、こうしてまた温められて自然の植物たちと一緒になる。なんだか人生と重なる気がして面白いですよね。

#ハーブの効能:ショウガ根オイル

私たちの食生活にも欠かせない生姜。スパイスとしてだけでなく、古くから漢方を始め、薬としても使われています。カラダを温めてくれることから、女性に嬉しいイメージもありますよね。 食としての印象が強い生姜ですが、その根からほんの少しだけとれる、ショウガ根オイルについてはご存知でしょうか。 【主な効能】 ■血行促進 食事としての生姜同様に、オイルにも血行を良くし温めてくれる作用があります。新陳代謝をあげてくれるので、手足の冷えの改善はもちろん、くすみや血色を良くし、肌を健康的な印象に導いてくれます。また、頭皮(毛根)につけることで育毛効果も期待できるという万能なマルチオイルなのです。 ■メンタル向上 ショウガ特有のスパイシーな香りは、疲れた心に爽やかな刺激を与えてくれます。リフレッシュしたい時や気持ちを盛り上げたい時に香りを感じることで気持ちが切り替わり、感覚が研ぎ澄まされることでしょう。   TE.ONで使用しているショウガ根オイルは高知県四万十町の契約農家で獲れた無農薬の生姜から作られるもの。土作りからこだわり自然のサイクルに近い環境で育つ生姜は、ゴロリと大きく力強い味わいがします。一方香りは、スパイシーな中にもレモンのような爽やかさが感じられる繊細さが特徴です。 国内に流通しているショウガ根オイルは海外産が多く、純国産というのは大変珍しいのですが、私たちの畑でとれる植物オイルに合うものを吟味した結果、この四万十産のショウガ根オイルに辿り着きました。 各製品に含まれる成分としては決して多い分量ではないオイルやエキスの1つ1つにも、沢山のこだわりが詰まっているのです。 ショウガ根オイルを使った商品のご紹介 ・Utility Oil【Usukinari】 ・Bath Oil【Soho】

#ハーブの効能:レモンユーカリ

レモンユーカリ(Lemon Eucalyptus)は、ユーカリプタス・シトリオドラ (Eucalyptus citriodora)という植物の一種です。 この植物は、主にオーストラリア原産ですが、私たちの畑にもしっかり根を張っています。 鹿児島の強い日差しを浴びて大地にしっかりと根を張っています。 丁度幹の脱皮をしています。 古くなった皮を自ら脱ぎ捨てますます太く大きくなっていきます。   レモンユーカリは、その特徴的なレモンのような香りからその名前が付けられています。 この植物の葉には、シトロネラールと呼ばれる化学物質が豊富に含まれています。 シトロネラールは、昆虫忌避剤や防虫剤として知られており、特に蚊やダニに対して効果的です。 そのため、レモンユーカリの精油は、天然の防虫剤として使用されることがあります。   また、レモンユーカリの葉は、抗炎症や抗菌作用も持っているとされています。 これらの特性から、伝統的に傷や皮膚のトラブルに対して外用薬として使用されてきました。 レモンユーカリは、温暖な気候を好みますが、一部の地域では寒さにも耐性があります。 庭園やパティオで栽培することもできますが成長が速く育ちやすい植物です。 SAKURAJIMA LAVA diffuserのShiroに入っており、目の覚めるような爽やかな香りはじっとりと暑い梅雨の時期に心をととのえてくれるかと思います。

#ハーブの効能:ティーツリー

TE.ONの全てのバスオイルにはティーツリー葉エキスが、一部ホームフレグランスにはティーツリー葉油が使われています。 主な原産国はオーストラリア。古くから先住民族アボリジニによって、感染症や傷への万能薬(メディカルハーブ)として広く利用されてきました 葉を水蒸気で蒸留することで、オイルとエキスを抽出します。   私たちの畑には、もさもさといつも自由に生い茂っています。陽の光を浴びてキラキラと輝くティーツリー。一面が爽快な香りで満ちています。ティーツリーの新芽だけを使って精油にしているのも私たちのこだわりの1つ。新鮮で初々しく爽快な香りがより一層強くなります。こんなことをしているのは様々なブランドある中で私たちくらいかな、と思いますがその香りを嗅げばそうせざるをえないほど、澄んだ透明感と爽快な香り。 一般的にはシャープですっきりとした透明感のあるグリーンの香りが印象的ですが、TE.ONで使うティーツリーは香りの奥に大地の力強さや甘さが感じられるのも特徴です。   【主な効能】 ■強い抗菌作用 真菌(カビ類)や細菌の増殖を抑える働きがあり優れた抗菌力を持つティーツリーは、以下のような症状に効果があることが研究結果*から分かっています。 ・にきびの予防・改善 ・風邪/インフルエンザの予防 ・水虫の改善 また、この他にもカンジダ症や膣感染症などの予防や改善にも効果があると言われています。強い抗菌作用を持ちながらも肌への刺激が少ないので、TE.ONのバスオイルもご家族で安心してご利用いただけます。 ■強壮・リフレッシュ効果 清涼感のあるシャープな香りは気分をリフレッシュさせ、元気・活力を与えてくれます。 「沈んでモヤモヤした気持ちを上向きにしたい」「頭をすっきりさせたい」「集中力や記憶力を高めたい」というシーンに最適です。少し心が疲れたと感じる時にティーツリーの香りを使うと、きっと前向きで明るい気持ちになれるはず。   ..... 肌や身体への効能だけでなく、香りによって心への効能も期待できるティーツリー。 オンラインではなかなか香りや質感を体感していただくことは難しいのですが、是非このような情報も参考にしながら、商品を選ばれてみてください。 ティーツリーを使った商品のご紹介 ・バスオイル【全種類】 ・ホームフレグランス【Shirotsurubami】   <参考> * tea tree oil antimicrobial - Search Results -...

#今日の作り手

優しい春の風の匂いと柔かな日差し。 ここは春がきたTE.ONの畑です。 冬でも温暖ですがイメージのある鹿児島ですが、1月2月の霧島は最低気温が氷点下の日もあり寒い朝が続いていました。     ほどよく乾燥させたハーブ畑で育っているのはローズマリー。 ローズマリーですが、地中海地方が生まれ、耐寒性のあるハーブです。   ところで、場所が変わってこちらは工房。 コールドプレス機で搾油した自家製椿オイルの中に漬け込まれているのは、カレンデュラ(キンセンカ)の花びらです。最近では赤ちゃんやママのスキンケアとして、カレンデュラオイルを使われる方も多くいらっしゃいます。 花びらの濃い橙色が少しずつ染み出され、当日表情を変えていくオイル。 その様子を確認するのが、毎日のちょっとした楽しみでもあります。 ちなみに私たちのこだわりは、この銅製の搾油機にも。 その話はまた別のjournalでご紹介しております。 #私が使っている搾油機

#私たちが使っている搾油機

香り立ち込める工房。 畑で育ったハーブは、フレッシュなうちにこちらに運ばれ蒸留され精油となります。   ハーブの種類でも異なりますが、例えば1kgのラベンダーから採れるオイルは約5ml程度。大変貴重なオイルです。 その作業で重要となるのが、この蒸留器です。 比較的に安価でお手入れもしやすいステンレス製が主流ですが、どうしても植物の臭みやえぐみが出てしまい、香りの邪魔をしてしまいます。 ハーブの魅力を最大限に引き出すため、私たちは銅製の蒸留器を使用。ポルトガルの銅職人が伝統的な工法で一つ一つ手打ちして作ったものです。 銅イオンが植物特有の臭みをとってくれるだけでなく、ステンレス製に比べて熱伝導率が遥かに優れているため、高品質の精油を抽出することができます。 香りを比べるとその差は歴然。 銅製蒸留器はコストも高く、メンテナンスの手間もかかりますが、自然が生み出す繊細で豊かな香りを最高の状態でお届けするためには必要な道具です。 植物を育てるのと同様に、使う道具にも手をかける。 工房では今日も白く香り高い蒸気があがります